台湾を歩いていると、見慣れた日本のチェーン店に出くわすことがあります。中でもしゃぶしゃぶ食べ放題でおなじみの「しゃぶ葉」は、台湾でも大人気です。街中の百貨店やショッピングモールで看板を見かけて、「あれ、台湾にもあるの?」と気になった方も多いのではないでしょうか。
実は台湾のしゃぶ葉は日本語とほぼ同じで「涮乃葉(シュアンナイイエ)」という名前で展開されていて、日本とかなり共通点が多いのですが、行ってみると日本との違いがあったので記事にしてみました。
この記事では、日本と台湾のしゃぶ葉を実際に比較しながら、メニューや値段、だし、野菜バー、タレなどの違いと共通点を詳しくご紹介します。台湾旅行中の方・在住の方・しゃぶ葉好きの方はぜひご覧ください!
そもそもしゃぶ葉とは〜日本と台湾それぞれの姿

すかいらーくグループが展開する人気しゃぶしゃぶチェーン
しゃぶ葉は、ガストやバーミヤンでおなじみのすかいらーくグループが運営するしゃぶしゃぶ食べ放題の専門店です。日本国内では北海道から沖縄まで幅広く店舗を展開しており、リーズナブルな値段で本格的なしゃぶしゃぶが楽しめるチェーン店として、ファミリー層や学生を中心に人気を集めています。
ちなみに日本でのランチ食べ放題は税込1,539円〜、ディナーは2,309円〜(2026年4月時点)。
新鮮な野菜が約20種類並ぶサラダバーに、選べるだしやたれ、デザートまで食べ放題という充実度がしゃぶ葉の最大の魅力です。




台湾では「涮乃葉」として約30店舗を展開
台湾でのしゃぶ葉は「涮乃葉(syabu-yo)」という名前で親しまれています。すかいらーくグループの海外事業として設立された「日本雲雀餐飲集團」が運営しており、台湾市場への進出は1981年と、実はかなり長い歴史を持つ日系レストランです。
現在、なんと台湾全土で約37店舗を展開しています。
台北だけでなく台中や高雄など主要都市に出店しており、週末のランチタイムには行列ができるほどの人気があります。
台湾人の間では「コスパの高い日本式しゃぶしゃぶの食べ放題」として広く認知されています。
台湾しゃぶ葉 vs 日本しゃぶ葉:項目別に徹底比較
メニューと食べ放題の料金を比べてみた
台湾と日本、それぞれのしゃぶ葉の食べ放題の値段を比較すると、次のような違いがあります(2026年4月時点の目安)。
| 項目 | 日本(税込) | 台湾(+10%サービス料別) |
|---|---|---|
| 平日ランチ最安プラン | 約¥1,499(税込 ¥1,649) | NT$480〜(約2,200円〜) |
| 平日ディナー牛肉プラン | 約¥2,599(税込 ¥2,859) | NT$560〜(約2,700円〜) |
| ランチ時間制限 | 平日は時間無制限(14:40以降のご注文:80分時間制限) | 90分(一部キャンペーンで不限時あり) |
| ディナー時間制限 | 100分 | 90〜100分 |
日本のほうが値段だけを見ると安く感じますが、台湾はサービス料10%が別途かかるものの、お肉の選択肢やサイドメニューの内容を考えると、どちらもコストパフォーマンスは高いと言えます。

台湾のしゃぶ葉のメニューは、日本と同じくお肉の種類によってコースが分かれます。
基本の「国産豚肉・鶏肉(日本の豚ロース3種類)」コースが最もリーズナブルで、ニュージーランド・オーストラリア牛(紐澳牛肉)やアンガス牛(安格斯牛肉)、さらにオーストラリア和牛(低脂澳洲和牛)まで、グレードを上げることができます。海鮮をプラスするオプションも用意されています。
選べるだしとスープの違い
しゃぶ葉の楽しみのひとつが「だし選び」。日本も台湾もおしどり鍋(2種類のだしを同時に楽しめる仕切り鍋)スタイルで、自分好みのスープを選べます。
日本では白だしを基本に7種類から選択可能。期間限定のフェアだし(北海道味噌だし、クラムチャウダーだしなど)が登場するのも日本ならではの特徴です。

一方、台湾では北海道利尻昆布で取った昆布だしがベースとなり、すき焼き風、辛和風味噌、クコの実と鶏のスープ、四川風麻辣、和風魚介豚骨、トマトなど、日本と同じもしくは日本風の味のスープもありますが、台湾の食文化を反映したスープも数種類あります。
特にマーラー味や漢方系のスープは日本にはない台湾オリジナルで、火鍋食べ放題の本場らしいラインナップです。
野菜バー・サイドメニューはどう違う?
台湾のしゃぶ葉が力を入れているのが「新鮮野菜農園」と呼ばれる野菜バーです。
葉菜類、根菜類、きのこ類など20種類以上の新鮮な野菜がありました。


日本のしゃぶ葉も同様に約20種類の野菜バーを設けていますが、サイドメニューの構成に少し違いがあります。
台湾では豚肉カレー、肉そぼろ(牛肉肉燥)、うどん、春雨、かぼちゃ麺などがありました。


タレ・調味料の日本と台湾の違い
タレ・調味料に日本と台湾の違いが最も現れていました。
日本のしゃぶ葉では、ポン酢とごまだれを基本に、薬味(ねぎ、もみじおろし、にんにくなど)を組み合わせるのが定番可と思います。
台湾の涮乃葉では9種類の特製ソースが用意されています。ラー油(辣油)、照り焼きだれ(照燒醬)、サーチャージャン(沙茶醬)、焙煎ごまだれ(日式胡麻醬)、ポン酢(金桔醬)、クリーミーチーズだれ(奶香起士醬)、特製醤油(日式醬油)、黒酢(烏醋)、お酢(白醋)と、かなりバリエーション豊かです。

中でも金桔醬(ジンジューソース)は台湾独自の柑橘系ソースで、さっぱりとした酸味がしゃぶしゃぶによく合うのでおすすめです。
また、タレに加えて、青ねぎ(蔥花)、みじん切り玉ねぎ(洋蔥)、おろしにんにく(蒜泥)、大根おろし(蘿蔔泥)、唐辛子(辣椒)もありました。
お肉の種類と特徴
日本のしゃぶ葉は豚バラ(※2026年4月現在は豚ロースに変更中)、三元豚、牛みすじなどを中心に、期間限定でラム肉や牛タンのフェアを開催するのが恒例だそうです。
台湾版では台湾産豚肉(國產豬肉)と台湾産鶏肉(國產雞肉)がベースで、牛肉はニュージーランド・オーストラリア産(紐澳)やアメリカ産アンガス牛を使用。
日本のフェア限定メニュー(鴨しゃぶ、イベリコ豚など)は台湾では見かけませんが、台湾版にはオーストラリア和牛コースがレギュラーメニューとして存在するのがユニークな点です。
台湾のしゃぶ葉で日本人が知っておきたいポイント
店舗の場所とアクセス
台湾のしゃぶ葉は、ほとんどが百貨店やショッピングモール内に出店しています。台北では欣欣百貨(中山エリア、MRT中山駅から徒歩約9分)や統一時代百貨(信義エリア)などが代表的な店舗です。
台中や高雄にも複数の店舗があり、旅行者にもアクセスしやすい立地が多いのが特徴です。
ちなみに、台北など北部より、中部以南のほうが店舗が多かったです。
店舗一覧・メニュー:https://syabuyo.com.tw/store.php
日本との意外な共通点も多い
色々としゃぶ葉について紹介しましたが、まず、お店の雰囲気や内装は日本にいると錯覚するくらい同じでした。そして、お馴染みの猫ちゃん配膳ロボットが走り回る光景も日本と同じでした。2種類のだしを選べるスタイル、中央の野菜バーで好きな具材を取るセルフサービス、デザートに抹茶ソフトクリームやわらび餅がある点なども共通しています。

台湾で日本食ブームが続く中、しゃぶ葉は日本食の中でも特に人気の高いジャンルである「鍋料理」を手軽に楽しめるチェーンとして台湾人に支持されている感じが伝わりました。
台湾のローカル火鍋とは明らかに違うテイストで、「日本のあの味が恋しい」という在住者の気持ちにもしっかり応えてくれるお店です。
まとめ
台湾のしゃぶ葉(涮乃葉)と日本のしゃぶ葉を比較してきましたが、ポイントをまとめると次の3つです。
- 基本コンセプトは日本も台湾も一緒だった!:しゃぶしゃぶ食べ放題+野菜バー+選べるだしというセットは日本と台湾で同じ。日本食チェーンとしてのクオリティで最高!
- 台湾版は現地の味覚にアレンジ:麻辣だしや金桔ソース、漢方系スープなど、台湾の食文化に合わせた独自メニューが加わっている。
- 日本人にとっても満足度が高い:ポン酢や醤油ベースのタレ、新鮮な野菜バーなど、和食の要素がしっかり残っているので、台湾在住者の「日本の味が恋しい」ニーズにも応えてくれる。
台湾旅行中にしゃぶ葉を見つけたら、「海外で日本のチェーン店に入るなんて…」と思わず、ぜひ一度試してみてください。日本との違いを楽しむのも、台湾旅行ならではの面白さです。少しでも台湾への理解が深まれば嬉しいです。ここまで読んでくださってありがとうございました。
